- 個人の皆様が不動産鑑定をご活用する場面
不動産鑑定を必要とする様々なケースをご紹介します。
相続の時に必要となるケース
■相続財産の公平な分配のための評価
- 相続・贈与で問題になることが多いのは土地建物の分配です。不動産は個別性が強く、更地、建物付きの土地、借地権、貸しビルなど価格は非常に異なりますので鑑定により適正な価格を知ることにより公平な分配が図れるのです。なお相続財産を算定する「財産評価基本通達」により簡便に評価されますが、差異が大きく生ずることもあり、鑑定により正確に知ることをお勧めいたします。
■特殊な形状、袋地などの場合は正確な評価を
がけ地、私道敷き、無道路地、不整形な宅地、高低差のある敷地、底地、袋地状の宅地などの特殊な土地は「財産評価基本通達」による簡便な評価では高く評価されますので、適正・正確な鑑定評価をお勧めいたします。
■遺産分割時の分筆
- 対象となる土地が角地、あるいは二方路、三方路の土地を分割する場合、分割された土地の道路の接道状態により土地の単価が異なります。
- このような場合には相続人に不公平にならないよう単価を評価し、価値の等しい面積に分割することをお勧めいたします。
■納付した相続税の還付を受けたいとき
- 土地評価を見直すことで還付される可能性があります。その典型は広大地です。土地の有効的な使用が戸建住宅開発地であり道路公園等の設置が必要であるかがポイントとなりますので、その判断には高度な専門家が必要となります。
税務に必要となるケース
■交換の際に
- 税法上の交換の場合には資産の評価額の差が大きい方の20%以内でなければ税金が発生します。交換資産の評価を適正に行わないことで紛争が生ずることもありますので、適正な評価を知れば安心して取引を進めることが出来ます。
■代表者と同族会社との取引の際に
- 役員と法人の売買・交換、同族会社と代表個人の取引等は税務上厳密にチェックされますので、適正な鑑定評価書があれば安心して取引を進めることが出来ます。
資産の運用に活用されるケース
■地代の改定、賃料の改定に
- 地代の改定、賃ビル等の賃料改定には紛争が多く見られますが、適正・公正な地代・家賃を知れば双方安心して改定・更新を進めることが出来ます。なお更新料・名義書換料・立退料の評価も行います。
■借地人に売却する底地の価格、借地権の価格について
- 地主さん、借主さん双方がお話をしても、価格が折り合わず中断していることも多いと思います。
- 現在の不動産市況と借地権の取引動向を把握したうえで、公正・妥当な第三者の立場に立つ鑑定評価額をたたき台にして交渉のテーブルにつくことが早道と思います。この際は双方から鑑定依頼を受けた上で進めることが効果的です。
■土地・建物の売却・購入の際に
- 個人の売買の場合、多くは不動産業者による値付けによる契約になりますが、高額不動産の売買に当たっては、失敗の無いよう、悔いることの無いよう第三者による査定をお勧めいたします。この場合は官公庁に証明するものではないため「調査報告書」として安価に報告書をお作り致します。サービス内容の項目を参照下さい。
■保有資産の正確な評価を
- 事業の計画、担保価値を知りたい時など、不動産の価格は流動的ですので適正に把握することが重要となります。
■親戚縁者との間で売却する際に
- 今後の付き合いも長く続くことですので、後に疑問を残さないため第三者の評価が必要です。